いくつかの研磨した石166
広島県福山市駅家町服部本郷 正和鉱山の輝安鉱を含む石英脈を一面研磨しました.標本は以前にL社で購入しました.裏面が水酸化鉄に覆われていましたので,この面を一面研磨しました.手持ちの道路地図に何かの文献で見た鉱区図を書き写したところがあり,そこが正和鉱山でした.10年くらい前に一度見に行きましたが,シイタケの原木がたくさんあって採集する気になれず,北上して別のところに行きました.
(研磨)輝安鉱を含んでいる石はどういう訳か軟らかい傾向にあり,輝安鉱自体が柔らかいことに加え,空隙が発達してるものがあり一気に磨り上げました.磨っているうちに新しく内部より空隙が出てきて,なかなか平滑にならないため,中途半端でしたが粗削りを終わりました.仕上げは青砥でしました.
(以下,顕微鏡写真です)
輝安鉱を含む部分です.
空隙の部分の輝安鉱です.
3枚目の写真のさらに拡大したものです.写真の上の方に劈開のある赤褐色粒状の鉱物を伴っていました.
鉱染状に入っている部分の拡大です.黄色の部分は黄安華などのアンチモンの二次鉱物です.
輝安鉱を含む石は共存する鉱物は余りない傾向にありますが,黄鉄鉱は入っていました.ほか白色の脈状で方解石が別の部分に入っていました.
それから磨っている途中に硫砒鉄鉱があるのを確認しましたが,磨りきれてしまいました.
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