新緑の滝巡り3 ―西川源流域―
前回の続きです.
洞の大滝を辞して,更に上流を目指しました.途中の道沿いの「明神滝」は今回はパスした.府道が大きくカーブする地点が,大きく伐採されていてそれまでは気付かなかった大岩が姿を現していた.
尾根の裾にへばりつく大岩.
特に名称なんてものは無いのかもしれませんが,目につく大きさの大岩でした.
近くに寄って見るとかなりの大きさと伺える.
塊状チャートのようでした.
カーブから先はダートになり,行く手に見える尾根を巻くように付いていた.この奥に「水無の滝」と呼ばれる滝があるらしく,古い山のガイド本に掲載があったのを,手持ちの地図にプロットしていた.どれがそうなのかはわからないが,さらに奥にあったカーブの手前にそれらしき滝を見つけた.
無名瀑.高さは目測で6mくらい.道の横にある.
流路の方向より撮影.分岐瀑のようだ.
滝の向かいにいい感じの露頭がありました.
高さは3m内外.道を切ったときに出た露頭のようです.断層なのか粘土を伴う頁岩層で,チャートとの境界や頁岩中に黄ばんだ石英脈を伴っていました.
露頭の拡大写真です.紅白の幅は約20㎝.写真はチャートと頁岩の境界です.石英中に細かい黄鉄鉱を含んでいましたが,あまり分解していないようで,細かいですが自形を示すものもありました.頁岩の割れ目に石膏ができていました.
この先は行き止まりのようで,ここで引き返しました.次は知井の奥を目指しました.
新緑の滝巡り4に続く.
追記
上の頁岩の露頭ですが,5万分の1地質図幅「小浜」に掲載のある小断層のようです.ちょっと確認しました.