いくつかの研磨した石119
宮崎県西臼杵郡高千穂町上岩戸 中野内鉱山の鉄電気石を一面研磨してみました.当地へは学生の頃,三田井までバスで行き,日に数本という便が少ない中,黒葛原鉱山に行ったときに寄ったのですが,日没寸前で敗退しました.上の標本は随分後になってから売り立て会で購入しました.表面一面に汚い緑鉛鉱と水酸化鉄鉱物が付いていて,見栄えがしなかったので,一面研磨にかけました.内部は鉄電気石と石英で他の鉱物が入っていないと思っていましたが,磨っていると石英の空隙に見慣れない二次鉱物の結晶が出てきましたので,中途半端なのを承知で,急遽研磨を止めました.
(研磨)前述のとおり,研磨中に石英の空隙より見慣れない二次鉱物の結晶が出てきましたので,中途半端で終わっています.鏡面に近づけるため研磨面だけ砥石がけをしました.
(以下,拡大写真です)
黒色部が鉄電気石です.
2枚目の写真の拡大写真です.白色部は石英.
別の部分の拡大写真です.褐色部は水酸化鉄の鉱物.
こちらは砥石の当たっていない未研磨の部分の拡大写真です.黒色部が鉄電気石,黄白色部が緑鉛鉱.褐色部は水酸化鉄の鉱物です.
こちらが件の二次鉱物です.孔雀石や水亜鉛銅鉱を予想しました.顕微鏡で拡大すると帯緑青色の板状結晶をしているようです.
さらに拡大したものです.周りの針状は水亜鉛銅鉱の様ですが,中央の板状になった結晶が判別できませんでした.この写真の原寸はかなり小さいものです.