ようやく60まできました.
顕微鏡による拡大写真を撮影するのが
結構大変で,ついつい手間がかかるため
後回しになっていました.
いくつかの研磨した石 60
京都府京都市左京区洛北鉱山のチョコレート鉱を一面
研磨してみました.鉱床は京都市北部,広河原の近く
にある桑谷山(924.9m)の南方尾根付近にありました.
白色の炭マンが多く,このような色彩の石はほとんど
ありませんでした.通常は成形面が出ているのですが
この石は石自体のサイズが小さく,表面が二酸化マン
ガンに覆われていましたので,適当に表面を削って研
磨しました.標本サイズは60mm×45mm×20mm
の標本箱にぴったり入ります.
はじめは平滑になるまで工業用砥石で削り,そのあと
に天然砥石で仕上げました.パイロクロアイトが分解し
て黒色物質になりかけているところがかなり軟らかく,
ここだけ削れ過ぎて,凹部になってしまった.
(以下顕微鏡写真.)
ほとんどの褐色部はパイロクロアイト(Pyrochroite)のよう
で一部に緑マンガン鉱(Manganosite)が残っていました.
これもいずれ時間が経つと黒色に変色してしまう.
黒色の筋が交差している部分の拡大写真です.
右下の黒色部はマンガンの酸化被膜.黒色部は,
ヤコブス鉱と思いましたが,非晶質に近い炭素物質の
ようです.褐色が前述のパイロクロアイトで,白色―淡桃
色の部分は菱マンガン鉱(Rhodochrosite)です.
おしらせ
明日は新春交流会に行きますので,
店は臨時休業いたします.
京都亀岡で天然鉱石の販売ならミネラルショップたんくら