なんとなく明けてしまいました.
標本の収集の方針を変えて,
京都府の鉱物と,鉱石標本,マンガン鉱物,
岩石標本の4つに絞って集めていこうと思っています.
ほかは整理して徐々に出していっています.
いくつかの研磨した石 59
島根県豊稼鉱山の輝安鉱.数年前の大阪ショーで購入
した小さな石で,全体が見た目真っ黒で,どこに輝安鉱
が入っているか分からない代物でした.
それをしばらく標本にしていましたが,ほかに入手した
ためこちらを一面研磨してみました.
表面.見た目真っ黒でよくわからない.
母岩は黒色頁岩で,石英脈もあまり入っていないよう
なので一気に磨りあげました.母岩は頁岩が主体で,
一部に捕獲されたように凝灰岩質岩が挟まっていまし
た.凝灰岩の周囲は主に黄鉄鉱がよく見られ,輝安鉱
は少ない傾向にあるようです.白色―黄色・黄褐色の
細い脈は菱マンガン鉱のものと石英脈のものがあり,
後者のものは削りづらいためにハンマーで削り採りま
した.
それでも細かい脈は排除できないので,そのまま磨
りあげました.硬度の差でなかなかきれいに磨りあがり
ませんでした.(以下,顕微鏡写真.)
輝安鉱の多い部分.(一部にベルチェ鉱が混じっている)
凝灰岩を交代した部分.帯黄真鍮色部が黄鉄鉱.
菱マンガン鉱の脈の部分.
数は少ないが硫砒鉄鉱がありました.鉄が多いためか
褐色味の強い菱マンガン鉱ですが,一部に粒の粗い
ところがあり,桃色味も強いところがありました.
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