先週末,昨年になりましたが
行けるときに行っておかないと
なかなかいけませんので,
行ってきました.
現場付近の図です.
国道372号を西進し,交通量が少ない
ためか,思ったより早く現場付近に辿り
着きました.
付近は花崗岩が分布しており石を切った
跡が随所に見られました.
池の西側に間歩があるだろうと思い,
池の淵を回り込んで,竹藪に突っ込み
ました.
池の端にカラミが大量に見られましたので
期待を膨らませて,滑りやすい山中を彷徨った
のですが,狸掘りのような跡がいくつかあった
ほかは大規模なズリや坑口は見つけられま
せんでした.
3枚目の写真の直下で,転石を観て探して
いたらようやく金属のついているものを見つけ
ました.
内部は,花崗岩が熱水変質を受けたらしく
石英以外の部分がセリサイト―緑泥石に
変質していました.金属鉱物はこれらの石英
脈側に濃集していて,斑銅鉱・黄銅鉱・閃亜鉛鉱
硫砒鉄鉱などがみられました.以前に行ったこと
のある広島県の勝負銅山の石に酷似していて
硫砒鉄鉱が割と見られました.
二次鉱物は現場が林間で薄暗いため,確認
出来ませんでしたが,母岩の一部が溶脱した
間隙にスコロド石のようなもの,硫砒鉄鉱の
割れ目にビロード状の被膜(ビューダン石?)
のようなものもみられました.
サンプル採取した石が一つだけでしたので
全体がよくわかりませんでした.
次に,12月初めに行った鉱山の南方の谷
を調べに行きました.
この日は暴走族でもいるのか,けたたましい
エンジン音が周囲でしていました.
県道からわずかに入った地点の南斜面に
上の写真の穴がありました.
突いただけのようで,入り口は狭く崩土で
内部が確認できませんでした.
こちらには穴だけで鉱石らしいものは見当た
りませんでした.
日暮れが早く,長居する間もなく最後に
県境付近にある層状マンガン鉱床に寄って
みました.
尾根を挟んで東側が京都府,西側が兵庫県
という立地.県境尾根を城跡のような起伏を
4つ越えると尾根上に二酸化マンガンが固まって
いて目印になる.ここから西側に滑りながら降りた.
中切坑?のようで,前回来た時もここで探した.
ズリの中央部には鉱石は何もなく,ズリの端を
丹念に探すと,ハウスマン鉱―菱マンガン鉱から
なる鉱石が2つでてきた.ほかはカリオピライトを
伴ったパイロクスマンガン石で,テフロ橄欖石も
見られた.
上のズリ.中切坑か?
表面の落ち葉を払って探していると更に
日が傾き,退散することにした.
滑り降りてきた斜面を登るのが,だるくて
ズリを降りてみた.
数メートル下に大切坑のような坑口があり,
上部の穴より規模が大きそう.
更に下に下ると,バラスのように木端になった
頁岩が堆積しているズリに着く.
これより下は鉱山のような遺構は特になく,
沢に下れた.
ここから駐車地までわずかだった.
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