今日二階で整理をしていると
5年ほど前に再発見した石堂鉱山
のマンガン鉱石が出てきました.
サイズが大きすぎるため割らずに置いて
いた石でした.
採取した際に,思わぬところから割れて
整形がしにくく,なかば諦めて大きいまま
でした.
きょうダメ元で割ってみると予想以上に
きれいに割れてくれました.
75mm×60mm×20mmの
紙製黒箱にぴったり入るサイズで.
石堂鉱山の閃マンガン鉱.大阪府と兵庫県の県境から僅かに,大阪府側に入ったところにある層状マンガン鉱床で,周辺は有馬層群の流紋岩及び流紋岩質凝灰岩が分布している.前述のとおり,5年ないしは6年ほど前に「牛の子山」に長谷の在所から登った時に,見つけました.「牛の子山」中腹を通る杣道から山頂に立ち,西尾根を伝って県境の峠まで行きました.尾根は山頂から東西に延び,尾根付近は防火帯になっているため伐採されていて歩きやすい.鉱床は尾根を下って行った先のコブにありました.
やや人工的な凹凸があり城跡を思わせるような段差が続き,コブの先の鞍部で南側の源頭が大きく陥没し,先がマウンドになっていました.二酸化マンガンが多く見られ,小さな破片からばら輝石を産することが分かりました.
二度目の訪問はその日から1年後の11月で,同じズリから上の標本を得ました.その1か月あとに知人と同行した際に,尾根の北側に更に大きな坑道群とズリを見つけました.帰りに車道鞍部に貯鉱があるのも見つけました.
写真の灰緑色部は当初,テフロ橄欖石と思っていました.その後に閃マンガン鉱であることが分かりました.今日も割っていると独特の硫化水素の悪臭が確認できました.また磁力がありヤコブス鉱を含んでいそうです.
閃マンガン鉱を含む部分とばら輝石の間に芋羊羹のような外観で,貝殻状の断口を示すカリオピライトがありました.あとで調べたらテフロ橄欖石を混入していました.手持ちの文献で調べたところ,大阪府ではまだ記載がないよう.初産?
ほかに肉眼で分かる鉱物はばら輝石で,こちらはズリや貯鉱に大量に残されているので現地で確認可能のようです.
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