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Channel: 天然鉱石専門店 ミネラルショップ たんくらのブログ
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いくつかの一面研磨した石 10

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大阪ショーがあったため


期間が空いてしまいましたが


再開です.


2-3回続けばいい方と思って


いたのですが


いまのところ続いています.






Pyroxmangite パイロクスマンガン石

 京都市内北西端に位置する,丹波帯の堆積岩中の層状マンガン鉱床より.亀岡盆地より神吉盆地に至る国道に囲まれた山地にありました.初めて行ったのは高校生のときで,八木氷所から紅葉峠を経て自転車で行きました.手持ちの情報では行っても何もないと云われていました.

 池端の国道から少し入ったところに坑口があり,低品位そうな二酸化マンガンが散らばっていました.写真の石はその時に採取したもので,破面に少しだけ「ばらき」が出ていました.6年ほど後で原付に乗っている頃に訪問し,アズキ色炭マン中に緑色重晶石を採取しました.もともと採集対象になるような高品位鉱石は無く,事前の情報でも「無い」ということが知らされていましたのでたった2回の訪問で見つけられたことは幸運だったのかもしれない.

 最近になって石を整理していた際にこの石が出てきて,不要の方に入った.捨てるのはいつでも捨てられるので,試しに研磨してみることにしました.

 表面は酷く二酸化マンガンの染みに覆われて,削ってもモノになりそうではありませんでしたが,一旦削り出すと軟らかいので直ぐに炭マンの層まで削れました.

 真ん中に硬い部分が出てきて,染みの間からようやく「ばらき」の色が出てきました.「ばらき」の部分が多くなってきて何とかなりそうなので,表面の凹凸が判らない程度まで擦ってみました.合成砥石である程度まで削って平坦にし,そのあとは青砥で,最後に大平山砥石の木端で仕上げしました.


 写真の中央部,脈状に入っているのがパイロクスマンガン石で,少量のネオトス石を伴っています.左側にある灰白色部は塩酸で発泡し菱マンガン鉱が含まれているようです.パイロクスマンガン石との境界部分が磨っているときに硬く感じましたので,テフロ橄欖石が薄く入ってるのかもしれません.




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 あなたの心の鎧を華麗に変身させちゃいます ~マヤ暦使い&算命学使いの魔女っこ智加~


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