滝めぐり
河内谷渓谷と大黒鉱山
京都府南丹市美山町河内谷
梅雨の中休みを利用して滝めぐりに赴きました.2日前くらいに結構な広さでジャジャ降りが降ったらしく,由良川の上流まで来ると路面が濡れている箇所がありました.
知井中村より南下する河内谷に入った.最奥の民家を過ぎるとその先は民家は無い.随分前に深見峠方面に山越えしたことがあって,峠近くに炭焼き窯の跡で点在していました.
河内谷の中流に東西400mくらいのチャートの大壁があって,追跡すると右岸や左岸にその延長が出ていました.その周辺が紅葉に時期に行くとキレイで,今回は新緑を撮影するために寄りました.
チャートの大壁.東面より.
西側より.
チャートの大壁の南向いにこの滝があって,向かって右側より攀じると,大岩の上に出られ,その付近に二酸化マンガンに覆われた転石を2,3見た.上に坑道らしき跡があって,露頭のようにも見えた.
第一口大コ茂橋を渡り,上流にある橋の袂に,大黒鉱山南鉱床がある.道に面し,高さ3m弱で坑口に達する.
南鉱床の坑口.
坑口の前に少し鉱石があって,かつて以下のような鉱物を産しました.
黄鉄鉱・黄銅鉱・ハウスマン鉱・ヤコブス鉱・石英・パイロクロアイト・菱マンガン鉱・アレガニー石・パイロクスマンガン石など.
下流の坑口は川筋にあって,川に面しているためか鉱石はほとんどありませんでしたが,以下の鉱物を確認しています.石英脈中に黄鉄鉱・ホタル石・石英・水マンガン鉱・鉄マンガン重石・氷長石など.マンガン鉱床にヤコブス鉱・ハウスマン鉱・菱マンガン鉱など.
今回は新緑を撮りにきたので,坑口には寄っていません.ここで切り上げて月のところに向かいました.