やまのぼり
国見山.南に隣接する住塚山山頂より.
国 見 山
奈良県宇陀郡曽爾村小長尾・長野および宇陀市室生下田口
―若宮峠からゼニヤタワを経て国見山へ―
昨日の天気予報で火曜日は晴れるというので,昨年登り残した国見山へ行くことにしました.高速利用でも朝は上狛四丁町の交差点まで1時間半を要した.
木津川沿いの国道163号を月ヶ瀬口まで東進して,高山ダム方面に採った.
田山の在所から月ヶ瀬石打に抜け,名阪国道を潜って国道368号のバイパスに抜けた.
名張市街まで来たところですでに10:00を過ぎていました.道なりに行くとひなちダムで,本来なら青蓮寺ダム沿いを南下しないといけないところを,ひなちダム沿いを南下してしまいました.
御杖村の道の駅付近で気づき,伊勢街道沿いを西進しました.屏風岩公苑の駐車場に着いた時は昼前でした.
駐車場からの屏風岩.
今回は屏風岩の南肩の若宮峠から国見山を目指しました.
駐車地より一旦戻る.
分岐で若宮神社方面へ(左へ).
神社の横のこの地点より山に入りました.
ときおりすうーっと涼しい風が吹き抜けていきました.左手に駐車場が見えていました.
峠道の上部で倒木があり,向かって左手に巻道ができていました.雨上がりの後でしたので,足元が黒ボクなためにズルズルになっていて注意を要しました.
峠の直下も雨上がりのため足元が泥濘んでいて,滑らないように慎重に登りました.
若宮峠.
ここから西の川沿いの林道へ下る.道標にある道を採って下っていったのですが,林道との出合の少し手前が沢の水と一緒になっていて,林道に下る手前の急坂が足元ズルズルで下れなかった.旧道らしき径がササヤブの中に続いていたので,少し辿ると沢に出て50mはあろうかというナメ滝に出くわしました.
その先にも径は続いていましたが,滝の手前が抉れていて通れず,仕方なく峠まで引き返しました.
若宮峠の道は峠から北西に延びていて,進む方向とは別でしたが林道に降りられなくては山頂も踏めないので,この径を辿りました.
以前は使用されていたようで道幅があって足元の枯れ枝と転石がころごろしている以外は歩きやすい道でした.
沢を2つほど越えた先で再び沢に出て下っていくと林道に出ました.
峠の西口.林道に2つ橋が続く地点の中間あたりに地籍の杭と思われる頭が赤い杭が目印で,入口の沢に小さなナメ滝があった.
ここからは源流を目指して林道をひたすら辿った.
林道.歩いていると,水音の大きなところが何箇所かあって,小さなナメ滝や斜瀑があった.ヤブで道から見えづらい.
本来の登山コースとの合流地点.
林道をだらだら歩いていると,道が二股になっている地点まで来ました.
林道分岐.道標通りに進みました.
途中,やや急なところはコンクリになっているので,滑ることはなさそうだ.正面が明るくなってくると林道が終点になりました.
林道終点.正面右に径が続く.少し登るとゼニヤタワに着きました.
ゼニヤタワ.
標高は870mくらいでここから山頂を往復しました.道標に距離500mとあって,距離500mで標高差146mの道ってどんな急坂だろうと思っていました.
峠からはしばらくこんな感じのやや緩い道でしたが,少し先で岩が出てきたところから急坂でした.
行く手は阻む大岩.
正面に大岩が出てきて,径が向かって左側に見えたので,これを辿りました.少し登ると岩の上に出て,そこからしばらく岩の上を登るといった感じになりました.
岩の上.
次に見えてきたのは,標高差40mくらいの急坂で,東面にロープが設置してありました.雨上がりでしたので,足元がけっこうズルズルで,慎重に登りました.
944mのコブ.
急坂を上りきると,上のような清々しい樹林帯になって,ここが山頂かな~と思っていたらまだ先でした.
944mのコブの上.西側(左手)が植林で東面(右手)が混合林でした.
尾根は狭いですが,快適な尾根歩きでした.
痩せ尾根.
944mのコブからいったん下ると痩せ尾根になって,わずか1m内外の幅で両側が切れ落ちていました.諸所に東面のみ展望が利いて,古光山方面から三峰山の尾根が見えていました.
痩せ尾根を越えると,本峰への登りで尾根の幅は変わらないが大岩が出てきました.鞍部から正面に見えている岩峰は向かって左側より巻道が付いていてこれを辿りました.岩峰を巻いて尾根に出るところがまたズルズルになっていて慎重に通過しました.
この先も痩せ尾根に岩場が連続してロープが設置されていました.
岩の多い尾根.
尾根の幅が狭いので,巻道も無く無理やり通過するような感じでした.ロープに掴まって慎重に進みました.
岩場を通過すると少し勾配が緩くなってきました.
山頂らしい道標がようやく見えて,少し登ると山頂でした.
国見山.標高は1016m.ひさびさの1000m峰になりました.尖った山容の山なので展望が利くと思っていましたが,一部でした.狭い山頂で5~6人程度で一杯になりそう.展望は東面と南面に利きました.
曽爾高原方面.
岳の洞―三峰山方面.
大普賢岳―山上ヶ岳―稲村ヶ岳方面.
山頂で小休止して,往路を戻りました.ロープの設置してある岩場は,ロープに掴まりながら滑り下りました.ゼニヤタワ手前のロープある急坂もロープに掴まって慎重に下りました.下りは早くて17分でゼニヤタワに着きました.
本当はここから住塚山を経て屏風岩公苑に下りたかったのですが,時間切れで往路を戻りました.
若宮峠の西の入口を忘れないようにケータイで撮っておいて良かった.間違わずに径に入って峠に着きました.ここから駐車場まで10分程度でした.
これで今回の山行を終了としました.
以下はゼニヤタワから国見山までのルートマップです.屏風岩公苑から住塚山までのルートマップ等は先行者の記録で細かく記述がありましたが,国見山へのマップはあまり詳細なのは無いようでしたので,手書きの図ですが,掲載します.手書きのマップのため縮尺等は無視しています.参考程度に.
<コースタイム>
(往路)
屏風岩公苑駐車場――若宮峠東口――若宮峠――若宮峠西口――
2分 13分 30分 21分
ゼニヤタワ――国見山山頂.
26分
往路歩行時間 1時間32分.
(復路)
国見山山頂――ゼニヤタワ――若宮峠西口――若宮峠――東口――駐車場
17分 11分 17分 10分 5分
復路歩行時間 59分.
総歩行時間 2時間31分.