露頭めぐり
河守鉱山(再訪)
京都府福知山市大江町仏性寺
前回の続きです.
金引の滝を辞して,不甲峠まで戻ってきました.外に出ていても暑いので,通り道の河守鉱山に寄りました.博物館の奥の河守会館が工事されていた.タテカンを見ると解体の二文字が,河守鉱山が稼働時の最後の施設なので,寂しい気持ちになった.(帰ってからWebで落札情報を調べるとやはり解体工事とのことでした)
ズリは台風が通り過ぎたにしては,思ったより崩れていませんでした.上部インクラインの跡もそのままで,6号竪坑方面も変化ありませんでした.
河守鉱山の本坑の周りがキレイになっていました.向かいの広いところは立入禁止になっていますが,この坑道から出た鉱山軌道が選鉱所まで延びていたようです.
坑口の跡で残っているのは当地のほか,大聖不動明王の西側にある字名轆轤屋敷にある坑道で向山鉱床群の一つの坑口で,ほかは以前まで,3号坑の坑口が開いていたのですが,5年~6年前の台風で入口がつぶれてしまったようで,いまのことろ,本坑と向山鉱床群の坑口だけ残っている.
鉱山は大正6年に千丈ヶ原発電所貯水工事の際に銅の露頭が発見された.当初は銅だけが鉱種でしたが,昭和8年ごろにクロム鉱も採鉱された.昭和20年に終戦で一時休山.その後に比重選鉱所が完成し,昭和36年頃が最盛期だったとか.昭和44年に休山し,併設していた精錬所は多田鉱業所河守精錬所になった.昭和48年に閉山.
このあと,帰途に就きました.
これで今回の一連の滝めぐり,露頭めぐりは終了としました.