京都府の鉱物
デュウェイ石と方解石
京都府宮津市小田中の茶屋 堂渕川露頭
2年ほど前に中の茶屋の採石場の前の川原の露頭よりサンプリングしたものが出てきました.丸箱に入る大きさなので,サンプル集として残すことにしました.
当初は霰石と思っていたのですが,表面のモコモコの部分はデュウェイ石で,その内部に方解石が入った集合でした.
表面のモコモコの部分がデュウェイ石.内部に方解石が入っていました.
白色部が方解石.
裏面を観察したところ,こちらにアラレ石が入っていました.白色柱状部.
裏面の端にモコモコのデュウェイ石の集合がありました.内部が空洞なのは,もともと方解石かアラレ石などの炭酸塩があって,酸性雨か何かで表面の亀裂から侵入し内部が溶けだし空洞になったものと判断しました.
現場の川は宮川だと思っていましたが,同地区のハザードマップに「堂渕川」と記載があったので,この名称にしました.標本にした際に顕微鏡撮影した画像を掲載しました.