蛍光鉱物
非売品.
ぶどう石の上の玉滴石
Prehnite CaAlAl2[(OH)2|Si3O10] 直方晶系.
Hyalite SiO2・nH2O 非晶質.
Koedoekop, Keetmanshoop Rural constituency, Ilkaras region Namibia.
今年の大阪ショーで,サンプル購入した標本の一つです.ぶどう石はもともと好きな鉱物の一つで,非常に産状が広く,熱水などで変質を受けた現場にちょくちょく見られる鉱物です.同じアフリカ産でマリ共和国の球状のぶどう石が有名ですが,この石はナミビアで産したぶどう石です.球状の形態はしていないものの,放射状集合をなしていて,濃緑色の緑簾石を伴っています.産状は花崗岩中のペグマタイトらしい.
この石を夜間に部屋を真っ暗にして,短波紫外線灯で何か光るか試していたところ,ぶどう石の表面が黄緑色に蛍光しました.
短波紫外線灯照射下での撮影.
真っ暗にした部屋で蛍光している部分に矢印を付けて,蛍光灯下でルーペで観察したところ玉滴石(Hyalite)でした.2枚目の画像の黄褐色の被膜のような部分に,独特のガラス光沢で薄っすら付いていました.
暗い場所ではなかなかピントが合わず,3枚目の画像を撮影も難儀しました.なんとかピントが合ってくれましたので,その画像を掲載しました.