京都府の鉱物
山城南部の鉱物
鉱山リストの続きです．今回は綴喜郡・相楽郡域です．坑口の写真を探したのですが，2009年以前のものは画質が粗く，ブレてて使い物にはなりませんでした．宮前鉱山だけが最近の訪問で，文末に掲載しました．
荒井多賀鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱.出鉱量616ｔの記録がある.)
多賀鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱.明治20年代の開発という.昭和10年ごろに橘多賀鉱山と称した.昭和13年ごろより第一多賀鉱山と称した.)
第二多賀鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱.大正4年頃に「満俺鉱山」と称した.昭和8年－10年の出鉱成績の記載があった.)
多賀新田鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱.炭マンの品位のみ記載があった.)
玉川北岸旧坑 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱.閃マンガン鉱とばら輝石・ヘルヴァイトが見られた)
天狗岩鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱.明治の中期～大正元年頃の稼業という)
上井手鉱山 京都府綴喜郡井手町(銅鉱.鉱山跡が採石場になったよう．転石に黄銅鉱がついたものや，灰鉄輝石や石榴石などが見られた.)
多賀福岡鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱)
井手鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱)
玉水鉱山 京都府綴喜郡井手町(マンガン鉱)
立川鉱山 京都府綴喜郡宇治田原町(マンガン鉱.立川から鷲峰山の登山道沿いにあった.明治の初めに開発されたという)
宇治田原鉱山 京都府綴喜郡宇治田原町(マンガン鉱)
吉浦鉱山 京都府綴喜郡宇治田原町(マンガン鉱.褐鉄鉱の標本を所有)
第二吉浦鉱山 京都府綴喜郡宇治田原町(マンガン鉱)
宮前鉱山 京都府綴喜郡宇治田原町(マンガン鉱.神社の南方.尾根の鼻の大岩にいくつかの坑口があった.二酸化マンガンに少量の炭マンが見られた.)
棚倉鉱山 京都府木津川市山城町(マンガン鉱)
法花寺野鉱山 京都府木津川市加茂町(マンガン鉱.採石場になる前はしっかりした坑口があったという．採石場になってマンガン鉱体の下部が出現して有名な現場の一つになったのは既知の通り.採石場のあと，資材置き場になってその後はヤブになったとか.)
岡田銅山 京都府木津川市加茂町(銅鉱.続日本紀に記載があるという.元慶5年(881)に採鉱と鋳造を中止したという．現在は史跡になっている.湾標山の北の隣接するところを工事した時にホルンフェルスの割れ目から孔雀石を産したという話があって，採鉱していた鉱物は孔雀石かもしれない.)
恭仁鉱山 京都府木津川氏加茂町(マンガン鉱.ばら輝石と角閃石類の入った標本を所有.)
園鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.戦前からの稼業という.園石の原産地.大切坑？と中切坑・露頭からの掘下坑を確認した.中切坑はフェンスで囲ってあるうえ，フェンス内にゴミが散乱.下にコンクリの土台と小屋が建っていたと思われる台地と煙突が残っていた.)
平田鉱床 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.竪坑とのこと)
原山鉱床 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱原山鉱山と称されたこともあった.園鉱山の支山として稼業.
門前鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.明治の中期ごろの開発という.)
立石鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱)
相楽鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱)
桜谷鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.昭和9年～11年までの出鉱記録の記載があった.園石の標本を所有)
石山谷鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.明治26年頃の稼業という)
深谷試掘坑 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.宇治田原町との境界の谷にあって，過去に訪問したことがあった.マンガンは二酸化マンガンで，その一部の石英脈に細かい水晶と鋭錐石・金紅石・板チタン石などが見られた.なお，この近くに産するという「犬打峠の北微西の輝安鉱」というのは未だ不明)
犬打鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.昭和10年ごろの出鉱記録に11ｔという記載があったので，このころに稼業されていたようだ)
和束鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.三ヶ岳の山頂近くにあって，林道からは逆登山をしないと行きづらい.滝の横に坑口が残っていた)
金胎鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.お寺の中)
篠原鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱)
釜塚鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.南鉱山と称するという.観察会で訪問.立派な坑口が残っている.ばら輝石が多い)
白栖鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.オオハラとか奥岸谷山とか呼ばれる山の山頂付近にあったという)
腰越谷鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.井手町との境界に接する谷付近にあった)
東和鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.小屋が残っていた)
銭司鉱山 京都府相楽郡和束町(長石.市町境界の妙見山の南西にあった.)
勇彌鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱.明治27年に18ｔの記載あり)
山城鉱山 京都府相楽郡和束町(マンガン鉱)
中切銀銅山 京都府相楽郡和束町(銀銅鉱.湯船の赤岩付近という話があった)
ほか和束町内で杣田と木屋の境界にある戸屋塚三角点付近に砥石山があった.三角点付近は大規模に露天掘りと坑道掘りされた後がたくさん残っていた.林道よりも下の斜面にも多くの掘跡が残っていた.
観音坂鉱山 京都府相楽郡笠置町(石墨.観音坂の石墨と電気石産地として割と有名.明治29年頃の稼業で，文献にしっかりと鉱山と記載があった.2鉱区あったという.)
笠置鉱山 京都府相楽郡笠置町(石墨.観音坂鉱山と同一か？不明)
笠置ノ二鉱山 京都府相楽郡笠置町(石墨.観音坂鉱山と同一か？不明)
南笠置から柳生に至る登路より，西に入ったところに大谷という谷があって，ここにマンガン山があった話があって，探しに行きましたが，それらしい跡は見つけられませんでした.その大谷から小尾根を隔てた谷に小さな坑口？があって雲母が散らばっていた.)
童仙房鉱山 京都府相楽郡南山城村(マンガン鉱.三ヶ岳の南.製茶場の向の山を少し登ったところにあった.坑口ははっきりしなかった.ばら輝石を見た)
寳來炭鉱 京都府相楽郡南山城村(亜炭・開発当初は耐火粘土)
月瀬炭鉱 京都府相楽郡南山城村(亜炭・開発当初は耐火粘土)
田山炭鉱 京都府相楽郡南山城村(亜炭.団地になっていた)
高山炭鉱 京都府相楽郡南山城村(亜炭)
宮前鉱山.
マンガン鉱の散らばっているところ.黒色がマンガン鉱.