京都府の鉱物
京都市北部の鉱山
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引き続いて京都府の鉱山リストです．今回から京都市北部です．非常に数が多いために，複数回に分けて掲載します．今回は京都市右京区域です．平成の大合併で北桑田郡京北町が京都市に編入されたため，丹波南部地区より外し,京都市北部に入れました．
マンガン鉱山が非常に多い地域で，多くは吉村豊文(1969)日本のマンガン鉱床補遺後篇を参考にしました．
片波西谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,片波の奥,二俣の西側の谷を詰めたところにあった.)
鎌倉鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
丸野鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱）
武地鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
中倉谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,ユルメダ山の東に中食谷という地名はあったが，中倉谷は見つからなかった.)
新興鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
黒田鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
灰屋鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
名灰屋鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
箕ヶ谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
小塩鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,衣懸沢の上流の支流につついたような跡があったがこれのことか？)
井戸鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
岩の谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,岩の谷も地形図上で見つけられなかった.)
奥早稲鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
初川鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
品川初川鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
初川南平鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.初川の小字に南平という地名があって，探索に行ったが見つけられなかった)
新開谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
正木鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
山国鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,いくつかある鉱床のうち，割谷鉱床のみ訪問したことがある．林道の横に1つ坑口があった．)
中江鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.竜ヶ坂の旧峠道沿いにあったという)
竜神鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
国陽鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
照国鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
清水谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
第二狭間鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
焼杉鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
丁字谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.足谷の東隣に丁字谷というのがあったが未探索)
水谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
八丁鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
第一八丁鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
第二八丁鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
向山鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.掛橋谷方面の八丁林道沿いにあった．林道に接する層状チャートの壁に坑口が一つ見られた．この坑口はグーグルのストリートビューでも確認できました.)
塚谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
第一塚谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.男鹿峠の南方.攀じるのも一苦労な岩尾根に小さな坑口が見られた)
第二塚谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
川上鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.昭和8年頃に稼業していたという.昭和8年に69ｔの出鉱成績があった)
金蔵鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.金倉鉱山とも書くよう)
足谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.足谷の奥にあった．赤色チャートの中に黒いブラウン鉱がレンズ状で入り，コントラストの非常にいい標本が見られたやや著名な現場)
男鹿谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
鴨瀬鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
鴨瀬谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
口鴨瀬鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
大鴨瀬鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
(「鴨瀬」を冠する鉱山がいくつかありますが，地形図に掲載のある鴨瀬谷に，マンガンと思われる坑口は4箇所あって，その4箇所がどの鉱山の該当するか不明)
新南谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
金岡鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
南谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,昭和30年代に稼業されていたという)
新大谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.観光坑道)
源大谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,数多くの鉱床があって，そのうち滝谷坑と狭間谷坑を訪問したことがある)
弓山鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.広い鉱区に多くの鉱床があった.そのうち清水谷坑と狭間谷坑と金毘羅坑に訪問したことがあった．金毘羅坑は神社の裏あたりにあって，西側の川沿いに索道で鉱石をおろしていたということを伺った)
割谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
折谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
前山鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
三山第二鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
桑谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
登利久美鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
第一山本鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
第二山本鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
茂美地鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.キレイなばら輝石・パイロクスマンガン石を見た)
上川鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
千谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.千谷山の北に派生する尾根付近にあったという)
米米谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
下の谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,谷沿いに鉱石は認めたが，坑口は不明)
知谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,縞状のカリオピライトを見た)
西知谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
新知谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
西谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
鳥谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,高校の北西,府道の旧道沿いにあった.坑口は4つあって二酸化マンガンが見られた)
昭和鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
赤石鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,鉱区一覧の採鉱高を過去にさかのぼって追跡したところ，大正元年ごろより稼業していたことが分かった.それ以前は不明)
田貫鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,昭和の初め頃に稼業していたという)
水谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.田貫の南の川を南へ越えたところに水谷と云う谷がある，以外は不明)
弓削鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
西弓削鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
室谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,室谷と南丹市日吉町との境界，町道沿いの法面の上に1つ坑口があった．)
沢鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
矢谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
茂谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
漆谷鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
新天理鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱)
天理鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,真っ白に近い層状の菱マンガン鉱と,無色でレンズ状の燐灰石を見た)
日出鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,昭和11年に20ｔの生産成績があった)
細野鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.坑口は谷沿いに2つは確認できた，ほかにもあるらしいが見つけられなかった)
日吉鉱山 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱,細野鉱山の西に位置する，谷に転石は見つけられたが，坑口に達せず)
鍋浦鉱山 京都府京都市右京区嵯峨(マンガン鉱.国道477号沿いに漏斗のような跡が残る.坑口は池の南の尾根を越えたところにあった)
原鉱山 京都府京都市右京区嵯峨(マンガン鉱.原の在所から七谷川に下っていく道の途中にあるという)
水尾鉱山 京都府京都市右京区嵯峨(マンガン鉱,鉱区一覧を追跡したところ，明治の終わりごろより稼業されていた古い鉱山だということが分かった．谷沿いに二酸化マンガンの転石を認めるも坑口にたどり着けず)
荒神峠北旧坑 京都府京都市右京区嵯峨(マンガン鉱,荒神峠の登山道の東側に崩土で内部の見えない坑口が2箇所あった.ズリに二酸化マンガンを認めた)
大森鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱)
中の川鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱)
大島鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱)
大宝鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱)
平岡鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱)
宇多野鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱,村上山の近くにあったらしい)
山城鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱.沢の池の北詰から少し下った，枝林道沿いにあった.坑口は林道横にあったが，ここから二酸化マンガンが出たように思えない)
向地旧坑 京都府京都市右京区(マンガン鉱,明治の中頃の稼業という)
廣芝旧坑 京都府京都市右京区(マンガン鉱.,明治の中頃の稼業という)
白砂旧坑 京都府京都市右京区(マンガン鉱,明治の中頃の稼業という)
池ノ谷旧坑 京都府京都市右京区京北(マンガン鉱.明治の中頃の稼業という)
丸野鉱山 京都府京都市右京区(マンガン鉱,辰砂を産するという，ほか不明.人づてに聞いたため真贋は不明)
未確認の情報で，八丁川の流域で明治の初めごろに金銀銅硫化鉄を試掘したという話があった．それだけでほかの情報は得られなかった．
鉱山では無いですが，井戸イモジ谷で黒色頁岩中に結構な量の黄鉄鉱ノジュールを見た．水砕岩の裂罅を重晶石で充填しているものも見られた．ほかに金属鉱山ではありませんが，竜ヶ坂付近に丹波Ⅱ型の堆積岩中の炉材珪石を稼業した山がいくつかあったのと，愛宕山や鳴滝を中心に広範囲に砥石を稼業した山があった.ここでは有名な山以外は割愛しました.
２に続く.
鴨瀬谷の奥，八丁大道の道が尾根に乗るところより，南の尾根を越えたところにあった．層状チャートの壁に立派な坑口が残っていた．鉱山名はわからない．
源大谷鉱山狭間谷鉱床の坑口の一つ，狭間谷の峠から東へ少し下った府道沿いにも一つ坑口が見られた．
鳥谷鉱山．下中から四ツ谷に向かう府道の旧道沿いにあった．硬質の二酸化マンガンがよく見られた.口の空いている坑口はここ一つで，崩土でふさがった坑口は2箇所あった.
漆谷鉱山.明日ヶ谷から漆谷に抜ける峠の東側にあった．ズリはかなり立派だが，二酸化マンガンの染みた石が少し見られた．坑口はこれ一つのようだ.
向山鉱山．前出のグーグルのストリートビューで存在が確認できた坑口です.中は落盤等で危険なため，入口でフラッシュを焚いて撮影しました.