滝めぐり
良弁の滝
京都府綴喜郡井手町多賀南才田
多賀鉱山に一時期通っていたころに,はすでに道沿いに滝があることは滝標もあったので,知っていました.当時は滝に興味が無かったので,寄りませんでした.そのあと,火山灰層の見学等で近くに行きましたが,その際も寄りませんでした.数年後に勤労会館の前の道が工事していてそれに隣接する坂道も道幅が拡張される工事があって,しばらく通れませんでした.
今日,この方面に行くことがあって寄ってみました.道が以前より高いところを通っていて,グランドに上がる道を通り過ぎてしまいました.新道の脇に旧道の一部が残っていて,ヤブ越しで滝が健在することを確認しました.
ヤブ越しで見た良弁の滝.
何とか正面から見るとこができないかと思って対岸をくまなく見ていたところ,旧道と同じくらいの高さのところに杣道がありそうな感じの場所があったので,グラウンド入口の車止めのあるところの手前から,ヤブを突っ切りました.
奥はグラウンドの車止め(扉).手前の三角コーンの先から直接下りました.
太い雑木にしがみついて,下ると予想通り古い杣道が残っていて,それを伝って谷沿いを下っていきました.
杣道を下っていくと,水音がしてそれがする方へ行くと,滝が見えてきました.
滝の周りは滝の落差と同じような高さの崖が続いていて,下りたくても下りれないので,杣道をもう少し下ったところの沢から河原に降りました.
そこから谷を少し遡上すると滝が見えてきました.
倒木と笹薮が少し五月蠅いでしたが,足元に注意して突っ切ると,正面から滝が拝めました.
良弁の滝(ろうべんのたき).
落差はほかの資料を見る限り6mとなっていましたが,実際にはもう少し低くて,5mくらいと判断しました.滝を構成する岩石はホルンフェルスで,下流の河原の転石は砂岩質ホルンフェルスと泥質ホルンフェルスの2つがありました.川原の石は上流に多賀鉱山があるので,二酸化マンガンに覆われているのが多く見られた.持ってみると大きさの割に軽いので,マンガン鉱ではなさそう.滝は2段になっていて水量があれば立派な滝に見えるだろう.水量のある時に再訪したい.
上の段.
下の滝.
しばらく眺めて,次の滝に向かいました.
以下は良弁の滝付近の図です.いつもどおりペイントを使用してフリーハンドで描いているため縮尺は無視しています.参考程度に.