やまのぼり
千丈ヶ嶽(大江山)
京都府福知山市大江町・与謝郡与謝野町
鬼嶽不動の滝を辞して,鬼嶽稲荷神社の方へ行きました.朱塗りの社殿の横にトイレができていて,その横から階段の道が上へと上がっていました.
ここから山道でした.
しばらくはこんな道が続きました.ブナの木が数本あるらしいです.台風からまだ遠いのに,結構な強風が吹いていました.飛ばされるような感じではなくて,蒸し暑いのを吹き飛ばしてくれるくらいの心地良い風でした.
足元を見て歩いていると,さっそくキノコが生えていました.筆者はキノコは食中毒とかが怖いので,写真に撮るだけにしています.このキノコのとなりにも出始めのがありました.
4枚目のキノコと同じ種類かはわかりません.10㎝くらいの間隔で生えていました.
はじめは社殿の裏手を縫うように伸びていた道が尾根に乗ったようで,道がやや平坦になりました.その先は緑の中の遊歩道でした.
足元をみて歩いていると,灰白色―白色でやや粗い珪岩の根元に,別のキノコが生えていました.
シイタケか?笠の部分を触って独特に臭いを嗅ぎましたが,シイタケのような臭いはしませんでした.ツキヨタケか?表面に突起があって,笠はやや薄い感じがしました.食菌の可能性が.一通りカメラに収めてあとにしました.
しばらくこんな道が続きました.
道端でまたキノコを見つけました.柄が細くて,笠は赤っぽいツルっとした表面をしていました.食えなさそう.
尾根道を歩いていると,左右の斜面が掘り返したような窪地になっていて,砥石でも追ったのか,いくつか見に行っていると,今度は食えそうなキノコの群落に出会いました.
キノコの群落.食えそう?笠の表面はヌメっとしていて,光沢がややありました.帰ってから親父に見てもらったところ,なめこじゃねーのか? って言っていました.天然で生えている個体を見たことが無く,はっきりとした種名まではわかりません.
キノコのあった斜面の先を登ると,ベンチがあって,南方面が伐採されて展望が多少ありました.正面の尾根は天ヶ峰の尾根で,奥に居母山の稜線が見えていました.
山頂まで500mのタテカン.文字は消えかけていて,うっすら読めました.
ベンチのところから次のコブを登ったところです.地形図に掲載のある810m標高点のようです.この辺りから山頂にかけて,砥石を追ったような跡がちらほらありました.砥石は仕上げ用に使用している黄白色のものではなく,いわゆる青砥で,木っ端が登山道の方まで,転がっていました.
810m標高点のコブから先は起伏のある道で,少し下り調子になってくると,赤石ヶ嶽方面との分岐になりました.ここから山頂までは300mくらいだそうで,だらだら登っていきました.
分岐よりしばらくは雑木の中の道で明るくなってくると,雑木は消え,山頂の一角にでました.
山頂の東屋が見えてきました.
千丈ヶ嶽(大江山).832.4m.
こちらが三角点で,有名な山の割にはきれいな頭をしていました.
山頂のタテカンの裏に窪地があって,以前までは軍の砲台跡か何かとおもっていたのですが,神社の縁起に御嶽に関する記述があって,もしかしたら木曽御嶽山頂の火口を模したのかもしれません.
山頂から360度の展望写真を撮りました.
西方の奥の方にひときわ高い氷ノ山が見えていました.氷ノ山の北の続きに見えるところに扇ノ山が.南西方面に段ヶ峰が,その西に多可の三国岳が見えていました.
東方は尖がった感じの弥仙山,その奥に頭巾山から天狗畑・地蔵杉・長老ヶ岳の稜線が見えていました.
南東方面に福知山盆地の一部が見えていて,その方角の奥の方にひときわ高い山があって,方位から愛宕山でした.画像の中央右のコブが愛宕山.中央の高い山が地蔵山.その左に少し見えているのが竜ヶ岳だろうか.
時間を経るごとに風が強くなってきて,暗雲の流れてきましたので,下山しました.
以下は大江山近辺のマップです.鬼嶽不動の滝と同じマップを掲載します.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため,縮尺は無視しています.参考程度に.
往路:37分.復路:18分.登りはキノコの写真を撮ったり,山腹にあった凹地を見えて回ったため,余計に時間がかかっています.下りは登りのときに気にしていたことをすべて排除して一気に下りました.