たきめぐり
黒土の滝
兵庫県宍粟市千種町黒土 黒土川
午前中に日名倉山から下りてきました.午後からは滝をいくつか巡りました.梅雨が極端に短かった所為か,水の無い滝が多くあって,この滝のほかは単なる壁でした.
国道429号から千種の町を通りぬけた先の交差点で「黒土の滝」の道標が出ましたので,寄ってみました.主に花崗岩からなる地質で高原に近い千種町鷹巣に登る県道で,高原地域に至る手前に鳥居がありました.
県道脇の鳥居.足元に滝が見えましたので,下れそうなところを探していると少し下手に径がありました.地形図に掲載のある破線のようです.
ここから下りました.地籍調査のリボンが下の方まで行っていて,これを頼りに下っていきました.簡易にコンクリ舗装したらしく,それの残骸や階段が現れてほっとしました.
川に着くと,径らしい径が無く,対岸が歩いて行けそうなので,適当にわたりました.対岸に先行者が通ったと思われる踏跡があって,これをたどると滝の前に出ました.
渡川地点.
比較的新しい橋ができていて,上の方に道が続いていたので帰りはここを通る予定にしました.谷の南岸に小屋と宗教関係の設備が石垣の上にあって,橋の南詰から回り込むといけるようでした.
下の斜瀑.落差は1m内外で,2段合わせると絵になりそうでした.
黒土の滝.落差は10m内外か.滝自体は花崗岩でできているようで,岩脈などの貫入岩は見ていませんので,断層で切れたのかもしれません.向かって右手の岩陰にお不動さんのような石仏が安置してありました.現地が暗いのではっきりしませんでした.
ここから歩道を登っていきました.
正面から拝むよりもこの方向のほうが迫力がありました.
上の方.
中間.
下の方.
落水口.
歩道を登っていくと,滝の上にもう一つ斜瀑がありました.
斜瀑というより,ナメ滝状の滝で,それより上は滝地形は無いようでした.
進行方向正面が明るくなると林道でした.
こちら側が正規ルートのようです.滝までは片道5分程度のようです.
林道分岐の道標.もう少し手前に欲しかった.
このあと,神子畑を経由して帰りました.シックナーのあるところより少し下流で鉱石らしいのが無いかと探していたら,大仙選鉱所方面にみられる赤褐色の母岩に黄銅鉱が網目状に入っている低品位鉱や,加盛鉱床のものと思われる銀黒が少しありました.
以下は,黒土の滝付近の図です.いつもどおりペイントを使用してフリーハンドで描いているため,縮尺は無視しています.参考程度に.