蛍光鉱物
蛍光鉱物5 マンガン方解石
最近,蛍光鉱物を撮ることが多くなりました.はじめのうちは販売用商品の中に蛍光するものがあって,添付画像として掲載するだけのものでした.それをいろいろ試していくともっとキレイに,そして気軽に撮れないものかと思うようになりました.普段は風呂場だったところを倉庫として使用している小部屋で窓の光をさえぎって撮影しているのですが,顕微鏡下での蛍光写真となるとなかなかうまくいきませんでした.顕微鏡はレジの横にあるので,光の遮蔽が難しく,縦長の段ボールを手元が動かせる幅だけくり抜いて作りました.手が動かせる幅が限られているので,撮影対象の石の形状によっては,ピントの調整中に対象物が移動して,再度調整するという手間が出てきました.一番いいのが,夜間に頭から布団をかぶって,短波紫外線を片手に持って,枕の上にカメラを沈ませ,顎で固定して左手に短波紫外線を持って,右手でシャッターを押す.対象物の下にあらかじめ,ある程度光が反射する布や紙を敷いていました.
今回はこの方法で撮影しました.
短波紫外線灯下(ミネラライト)での蛍光.背景は蛍光が判りやすいように切り抜いています.
濃い赤色に写ってくれました.
こちらは,長波紫外線灯下(ブラックライト)での蛍光写真です.光源の関係で下の方が青っぽくなりました.
蛍光灯下でのマンガン方解石です.購入した標本で,当初は色の淡い菱マンガン鉱かと思いました.ほぼ全体が含マンガン方解石で蛍光しない部分は一部に石英がありました.
画像のマンガン方解石の産地は
Raura mines, Raura district, Cajatambo province, Lima, Peru.
で,延長20㎞内外に達するいくつかの鉱体に分かれている熱水鉱床だそうです.